歯磨き粉について徹底解説するシリーズです
このシリーズを読めば、あなたは自分にぴったりな歯磨き粉を自分自身で選ぶことができるようになります
世の中にあふれている歯磨き粉は
健康を害するものまであるよ
第一弾として、歯科医院で一押しされる歯磨き粉の一つ
2021年3月時点でわたしも実際に電動歯ブラシと併用して使っています
【2021年】おすすめ電動歯ブラシ1選!現役歯医者が実際に使ってます
ですが、実のところ手放しにいいとは言えなくなっています
コンクールジェルコートF
ウェルテック社から販売されている研磨剤無配合のジェルタイプの歯磨き粉
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謳い文句は
上記は本当のことです
でも、マイナス面は記載されていません
主な成分はこちら
この成分について検証していきます
フッ化ナトリウム950ppmF(薬用成分)
昔はこのフッ素濃度でよかったんです
でも2017 年 3 月に、厚生労働省から高濃度フッ化物配合歯磨剤(上限 1,500ppm)の医薬部外品としての市販が認められました
つまり2021年3月現在、ジェルコートFに配合されているフッ素濃度950ppmで物足りなくなってます
フッ素は歯磨き粉の薬効成分のなかで、ほとんど唯一有効性が確認されている成分です
他の歯磨き粉は950ppmから1450ppmへ移行しているものが多いなか、ジェルコートFは変わっていません
早く改善していただきたいです
塩酸クロルヘキシジン(薬用成分)
クロルヘキシジンは世界的にも歯科で実績のある殺菌剤です
歯面や粘膜、ペリクル、唾液にも結合し、数時間お口に中にとどまるため、優れたプラーク付着抑制効果と歯肉炎予防効果が得られる
発泡剤との併用で殺菌力が低下するという報告もありますが、ジェルコートFは発泡剤が入っていないので、高い殺菌力というのは期待できると思います
ただしクロルヘキシジンにはデメリットも報告されています
・着色について
プラーク付着抑制効果を得られる反面、歯面や舌に食品色素の沈着がしやすくなります
ウェルテック社も着色については認めていて、クリーニングで除去可能だけど歯科医院で定期的にとってもらって的な記載でした
・味覚障害について
クロルヘキシジンを高濃度で使用した場合の報告であり「日本でのメーカー指示濃度での味覚障害は起こっていない」そうです
・アレルギーについて
どんな薬剤もアレルギー反応を起こすリスクはあります
ジェルコートFを使用して口腔内が荒れるなどの反応がでた場合は、直ちに使用をやめてください
β―グリチルレチン酸(薬用成分)
歯周病菌が引き起こす炎症を抑えるための成分です、抗炎症作用といっていいでしょう
グリチルレチン酸は化粧品にも用いられてます
しかしステロイドと構造が似ていてステロイドと同じような効果をもたせています
もちろんステロイド剤ほど強い作用はもたないのですが、免疫機能を抑えることで抗炎症効果をもたせています
歯周病は細菌感染症であるため、免疫を弱めるのはむしろ有害です
化粧品の場合、肌に対する刺激感を覆い隠すを肌に優しいと感じさせているんです
ポリリン酸ナトリウム(キレート剤)
ジェルコートFは研磨剤を無配合を売りにしていますので、ポリリン酸ナトリウムで着色を抑えたいという目論見です
しかしクロルヘキシジンの副作用でも触れましたが、ジェルコートFは着色除去に関しては役不足です
着色が気になる方でジェルコートを使用したい方は
就寝前にジェルコートFを用いるようにし、その他では研磨剤を配合された歯みがき粉を使うといった使い分けがいいかもしれません
そしてもちろん、定期的に歯科医院でクリーニングを受けましょう
キシリトール(甘味料)
キシリトールはむし歯の原因にならない甘味料です
むし歯の原因菌はキシリトールを分解できないんです
他の人工甘味料としてソルビトールやマルチトールなどがありますが、微量ながらも口腔常在菌によって酸を作ります
キシリトールは口腔常在菌が利用できないため全く酸を作らないことが報告されています
世界的にもキシリトールのむし歯抑制の報告はされており、私は信頼できると考えてます
まとめ
メリット
デメリット
結論
かつては有力なジェル歯磨き粉だったジェルコートF
しかし現在はチェックアップジェルのような
より安く、かつフッ素が1450ppm入っているジェル歯磨き粉があります
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