赤ちゃんの歯みがき②:歯が生える前から歯みがき準備

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にこ博士
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赤ちゃんの歯みがきシリーズ②になります

歯が始める前の準備について解説します

前回は特殊ケースの「生まれた時から歯がある赤ちゃん」についてでした

【先天歯:魔歯】赤ちゃんの歯について知っておきたいこと①
...

今回は「歯が生える前から始めておきたい歯みがきの準備」について説明していきます

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歯が生える前から歯みがきの準備をすることの大切さ

いきなり反対のことを言いますが、歯が生えていない時期や、下の前歯だけのころは口の手入れは不要と考える歯科医もいます

なぜなら、歯がない時期にはむし歯にはならないし、下の前歯は一番むし歯になりにくい場所だからですね

「無理に歯みがきしなくてもいいよ!」っていうスタンスです

ですが私は歯が生える前から歯みがきの準備をしておくべきと考えています

というのも歯みがきが必要な時期に突然歯みがきをし始めても、赤ちゃんは嫌がってしまうし、保護者もなかなか上手くできないと思われます

多くの赤ちゃんは、下の前歯が一番最初にはえてきてその後に上の前歯がはえてきます

下の前歯は舌のおかげで勝手に綺麗になるため、むし歯になりにくいです

しかし上の前歯はそうはいきません

上の前歯はむし歯になりやすい場所です

多くの赤ちゃんのむし歯は、上の前歯か上下の奥歯にできます

奥歯は磨きにくい上、溝が深いところは歯みがきを頑張っても磨けないためむし歯になりやすい場所ですが

上の前歯に関しては、歯みがきと食事のコントロールができればむし歯は防げます

「歯が生えてきたら歯みがきを!」という文言は、下の前歯からはえる赤ちゃんだったらいいのかもしれないですが(上の前歯を磨く前に準備する期間ができるから)

上の前歯からはえる赤ちゃんもいるので、歯みがきに慣れないままむし歯になっちゃうかもしれないですよね

いつ・どこから歯がはえるかは予測できないので「歯が生えたら歯みがきを」では遅い可能性があります

だから習慣づけをするために歯が生える前から準備が必要です

歯が生える前から始めるお口のお手入れ

歯が生える前の準備、それはスキンシップです

お口まわりのスキンシップが歯みがきの準備になります

具体的には

1、まずは口の外側をさわっていく

・手のひら全体で頬をさわる

・人差し指のはらで唇の周りをさわる など

スキンシップの一環でお口周りをさわっておきましょう

2、歯が生える時期(早ければ3ヶ月〜、多くは6ヶ月頃)は、清潔にした指で口の中を触ってみる

決して無理はせず、口の中を簡単にチェックするように

口の中をガーゼでふいてあげる「ガーゼみがき」に慣れさせる段階です

3、親自身が見本になって歯みがきしているところを見せる

できるだけ楽しそうに歯みがきをしましょう

「はじめての歯みがき」などの歯みがき関連の音楽をかけて習慣づけできれば最高だと考えます

「慣れる」ための歯みがき

生後6~9カ月頃になると下の前歯から生えてきます(上の前歯から生えることもあります)

はじめのころは離乳食の後などに

1、湯ざましを飲ませる

2、ガーゼ磨きする

歯ブラシに慣れさせるために、子ども用歯ブラシ(のど突き防止カバーなどの安全対策が施されたもの)を用意しておくといいですね

赤ちゃんが歯ブラシを口にもっていこうとしたら、危険のないように見守ってあげてください

10カ月ごろには上の前歯も生えてきます

上の前歯はむし歯になりやすい場所ですのです、歯みがき習慣が必要になってきます

きちんとみがくというより

1、歯みがきに慣れること

2、歯みがきは楽しい

そんな習慣をつけることを目標にしましょう

上の前歯の注意事項

上の前歯には独特の注意事項があります

上唇小帯(じょうしんしょうたい)というヒダが上の前歯の歯茎にあります

大人にもあるんですが、特に赤ちゃんは前歯とヒダが近いところにあるため、歯みがきのときにヒダを擦りやすくなっています

ですので上の前歯をゴシゴシ磨くと痛いんです

ゴシゴシみがきは禁物です

まとめ

1、「歯が生えてから歯みがき」では対応が遅れてしまうことがある

2、口の周りのスキンシップを図っておく

3、上の前歯はむし歯になりやすい場所で、歯みがきが必要

4、上唇小帯には要注意

にこ博士
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今後も歯に関する情報をシェアしていきます

よろしくお願いします

 

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