メイドインアビス考察 ハローアビス65「ただ中にいる」における獣相の成り立ちの可能性についての考察:前編

メイドインアビス
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お日柄ァ、ニコです

今回はハローアビス65で語られた「探窟史の恥部」についてツイッターで盛り上がりを見せた考察を深堀したいと思います。

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Twitterで盛り上がりを見せた「胎児カートリッジ運用説」

胎児をカートリッジ運用した結果、産まれながらの成れ果てとして獣相が生まれてしまう。それが探窟史の恥部である。

との考察ですね。まったく度し難い。

作中描写からも十分そう想像させられるが、私個人としては違うのではないかと考えている。違うと考える根拠は別記事にしたいと考えているが、今回は上記の考察を深堀してみたい。

妊娠中の上昇負荷から胎児は守られる?無防備?

以前から「妊娠中に上昇負荷をうけると胎児と妊婦はどうなるのか?」といった疑問があった。その疑問に向き合う時が来たようだ。

胎児は上昇負荷から守られるという考えと、胎児も上昇負荷を受けるという考えがあり、どちらも作中描写からの根拠があった。以下に記載しておく。

胎児は上昇負荷から守られる

体内には力場が及ばず赤ちゃんには上昇負荷がまったくかからないという考え

根拠としてイルぶるの中には力場が存在せず上昇負荷もかかっていない

これは作中で明確に描写されている。

イルぶるはイルミューイの体内とも言えるため、胎児は力場・上昇負荷から守られるのではないかという考え方である

胎児も上昇負荷を受ける

先に述べた「体内バリアーはない」という考えで

根拠は3つ

1、呪い除けの籠は実際には呪いを受ける

「呪い除けの籠」は渡りができない生き物を入れて引き上げると上昇負荷を受けずに死ななかったからそう呼ばれていたが、実は違った

実際には呪いも受けるし死にもする ただ動き出す

つまり上昇負荷は「呪い除けの籠」に対して透過性をもっている

2、暁に至る天蓋は上昇負荷に無力である

メイドインアビス5巻おまけページには黎明卿の装備についてワンポイントナナチによる解説がある。

これによると暁に至る天蓋は遺物と生物由来の繊維を組んで作られているが、これを持ってしても上昇負荷には無防備であると書かれている。

生物由来の鎧も上昇負荷は透過性をもっている可能性がある

暁に至る天蓋にも装甲の隙間があるため、その隙間から力場が侵入していると反論が可能

3、1−6層の上昇負荷は体内組織に明らかに影響している

上昇負荷の影響は、神経系への作用、筋肉・臓器の変形など明らかに体内組織へ影響しているように見える。

作中描写(絵から)は外に現われることしか読み取れないが、体内も影響がでて然るべきと考え「胎内だから守られる」というのはムシが良すぎるように感じる。

ただ4層の上昇負荷は穴という穴からの出血だが、脳や心臓などから出血が起きているとしたら、探窟家は誰1人として生きて帰れはしないとも思う。

体表に比べて体内は比較的守られてはいるのかもしれない。

母親/胎児のどちらかがカートリッジとなる?

これまでは胎児が上昇負荷に守られるか無防備かを検討したが、答えはわからない。さらに母親/胎児の関係がカートリッジとして機能するかどうかも不明である。

そこで、胎児が胎内バリアによって守られるケース/無防備なケースとカートリッジとして作用するケース/作用しないケースを場合わけして検討していく。

母親/胎児のどちらかがカートリッジとして機能する場合としない場合を考える。

妊娠中、母親と胎児の関係はカートリッジとして機能しない場合

カートリッジとして作用しないのであれば、母親と胎児のそれぞれの影響だけを考えれば良い。

胎児が体内バリアによって守られる場合

母親は従来通りの上昇負荷に晒される。

母体へ悪影響を及ぼすため出産へは悪影響だが、産まれてくる子供は正常と思われる。

仮に母親が6層の上昇負荷をうけて成れ果てたとして、産まれてくる子供は人なのだろう。

胎児が胎内バリアによって守られない場合

母親は従来通りの上昇負荷に晒される。

胎児への1−6層の上昇負荷がどのような影響を及ぼすかは全くの不明。

成れ果ては本来6層の上昇負荷によるものだが、1−5層の上昇負荷を胎児期にうけることで赤ちゃんが成れ果てとして生まれる可能性は否定できない

予想にすぎないが胎児期に上昇負荷を受けた場合、多くは死産となるだろう。これがスラージョのいうところの「ごくごく稀」という言葉につながるのだろうか?

妊娠中、母親と胎児の関係はカートリッジとして機能する場合

妊娠という状態が天然カートリッジ状態と仮定した場合、どちらが押し付けられる側かは不明である。そこで母親がカートリッジとなるケースと胎児がカートリッジとなる2つのケースを考える。

さらに胎児が体内バリアで守られるのだとしたら母親一人分の上昇負荷がどうなるか検討する

母親がカートリッジとなる場合

胎児が体内バリアによって守られる場合

このケースは母親がカートリッジとなり得ない。

母親が従来どおりの上昇負荷をうける。母体へ悪影響を及ぼすため出産へは悪影響だが、産まれてくる子供は正常と思われる。

胎児が体内バリアによって守られない場合

母親が胎児の上昇負荷を肩代わりし2重の呪いを受ける

胎児は2重の祝福を受ける

6層の上昇負荷であれば、うまくいけば母親はミーティ化、胎児はナナチ化する?

(願いがカタチに影響するため、不死ではなかったり相違はあるはずだが)

胎児がカートリッジとなる場合

胎児が体内バリアによって守られる場合

胎児が母親1人分の呪いを肩代わりする

母親は1人分の祝福を受ける

作中で描かれた例なし

胎児が体内バリアによって守られない場合

胎児が母親の上昇負荷を肩代わりし2重の呪いを受ける

母親は2重の祝福を得る

6層の上昇負荷であれば、胎児はミーティ化、母親はナナチ化する?

だが、例えば

まとめと感想

以上の場合分けから、

1、そもそも胎児への上昇負荷がどのような影響が及ぶか不明

2、母親/胎児のどちらかがカートリッジとして機能したとして、2重の呪い/祝福がどんな影響になるか不明

とわからないこと尽くしであった。そもそも胎児への上昇負荷がどうなるかわからない以上、仮説の域を出られない。

だが『四層からの上昇負荷は赤子はおろか大人にも耐えられるものではない』とのジルオの言があり、 胎児カートリッジ説はわずか数十メートル分の上昇負荷でカートリッジとしての運用を終えてしまうのではなかろうか?

今回の場合分けで個人的にもっとも興味深かったのは

胎児がカートリッジになり、かつ胎児が体内バリアによって守られているケースだ

胎内バリアによって胎児そのものには上昇負荷が及ばないはずなのに、カートリッジとして機能してしまうせいで母親の分の呪いを引き受けてしまう。一方の母親は、本来は隠されている祝福のみを受けることができる。

どんな結果がでるのか全く予想がつかない。この結果が獣相なのだろうか?

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