シャローム!ヘブライ語学習者のにこです。
わたしは生粋の日本人であり、ユダヤ教徒ではありません。ですが、ヘブライ語の学習をしています。
さて、日本でヘブライ語を学ぼうとしても、ヘブライ語は英語や韓国語と比べるとマイナーな言語であるため独学はかなり困難です。また、インターネット上でヘブライ語を学習しようにも参考となるサイトは非常に少ないのが現状でした。
ヘブライ語を勉強するのに困っていた私は「いっそ自分でヘブライ語を学習できる場所をつくろう!」と思いヘブライ語講座をつくってみることにしました。
ヘブライ語を学習しようと思った理由
私はそもそも言語学習が好きです。
英語で洋楽を流暢な感じで歌えるとかっこいいよねとか、海外ドラマをそのまま理解できたらいい感じだとか
進撃の巨人のオープニングソングのドイツ語かっこいいよねとか
そんな理由で大学時代には英語とドイツ語を学んでいました。
しかし社会人になってからはどちらの言語も使う場面はありません。しかし趣味で言語学習は続けていました。
そんなわけで「第4言語も話せたらかっこいいな〜」などと思ってヘブライ語を選びました。
では「なぜヘブライ語?」というところなんですが
きっかけは2021年5月11日にイスラエルの防空システム「アイアンドーム」のミサイル迎撃の動画をみたことです。
恥ずかしながらこれまでの人生の中で「パレスチナ問題」について考えたことがありませんでした。
イスラエル・パレスチナで起きている問題についてちゃんと知ろうと思った時に、自分があまりにも無知であったため、ニュースにでてくる単語すらわからない状態でした。
そこで「パレスチナ問題」について基礎から調べて、まとめた記事を書きました⇨パレスチナについて超基本事項を解説:忙しい人のためのイスラエル・パレスチナ問題
調べていく中でイスラエル・パレスチナについてもっと知りたいと思い、これまで読んだことのなかった旧約聖書を読み始めました。
旧約聖書がヘブライ語で書かれていること、ヘブライ語はイスラエルでの公用語となっていることを知り、ヘブライ語を学習することに興味が湧きました。
さっそく日本でヘブライ語を勉強してみようと思ったのですが、マイナーな言語であるためか独学するにはかなり困難な言語だと感じました。
しかし、逆に勉強するには面白い言語であるとも考えました。
ヘブライ語の話者数は、600万人~700万人くらいと言われています。
ヘブライ語を公用語としているイスラエルはユダヤ人の国であり、ユダヤ人は社会へ大きな影響力を持っています。
つまりヘブライ語とは「日本でしゃべれる人が少なく、将来的に便利になる可能性を秘めた言語」ということでは!?と思いました。
英語は多くの方が私以上に流暢に話せるし、ドイツ語もそうです。しかし、ヘブライ語ならどうだろう??
つまり、日本人はヘブライ語を学習することだけで個性が確立できるのです。なんと素晴らしい。
そんなわけでアニメや漫画の考察において非常に重要な聖書の知識を学びながら、言語学習者として個性がでるヘブライ語を学ぶことを決意したのです。
ヘブライ語ってどんなことば?
ヘブライ語は、古典ヘブライ語(聖書ヘブライ語)と現代ヘブライ語にわけられます。
古典ヘブライ語(または聖書ヘブライ語)は今から約3000年前に日常語で使われていた言語で、この言語で書かれたのが「旧約聖書(ヘブライ語聖書)」です。
現代ヘブライ語は古典ヘブライ語から新しく生み出された言語です。ヘブライ語で「イブリット」と呼ばれており、イスラエルの公用語の一つとなっています。
ヘブライ語の仲間
ヘブライ語は「セム語族」と呼ばれる言語グループに属します。
よく知られているセム語の例は「アラビア語」です。アラビア語とヘブライ語には共通の語彙が多く、文字を右から左へ横書きする点もおなじです。
古代にアッシリアやバビロニア、アラム形諸国などで用いられていたアッカド語やアラム語などのセム語族の言葉は、粘土板にくさび形文字で書かれており、遺跡から発掘されるまでは完全に死語となっていました。
しかし古典ヘブライ語だけは違う運命をたどりました。
ヘブライ語の他の言語にはない特徴
一度日常語として使われなくなった古代語が再び復活して実際に話されるようになったことです。
聖書の言葉、古典ヘブライ語自体は話者のいない死語となりましたが、ヘブライ語による宗教活動は約2000年間途切れることなく続けられていました。
そして19 世紀にロシアからイスラエルへ移住したエリエゼル・ベン・イェフダー (1858-1922) がヘブライ語復活に大きな役割を果たし、20 世紀に入りヘブライ語が現代ヘブライ語へと再生され、日常語として復活しました。
これは他の言語にはない、ヘブライ語唯一の特徴です。
現代ヘブライ語は現代でイスラエルで使われている言語ですので、これを学ぶ意義は明確だと思います。
しかし、聖書ヘブライ語を学ぶメリットもありそうです。
聖書ヘブライ語を学ぶ特徴
ヘブライ語を学ぶ場合、聖書ヘブライ語か現代ヘブライ語のどちらを学ぶか考える必要があります。
どちらを学ぶかは学ぶ人の目的によりますが、聖書ヘブライ語を学ぶにあたって大きな特徴があります。
それは「対象とする教材が増えない」ことです。教材は「聖書のみ」です。
「こんにちは」「いってきます」などの日常的な場面を教材化しません。極端に言えば聖書を全文丸暗記すればいいと言えます。
言語学において聖書ヘブライ語と現代ヘブライ語は別の言語ですが、勉強する文法事項はほとんど同じです。
聖書ヘブライ語のほうが多少勉強する項目が多いと言われています。
聖書ヘブライ語を学んでいれば、現代ヘブライ語で学ぶ文法事項はほぼありません。
そこで
1、聖書にも興味があり
2、話し言葉としてのヘブライ語にも興味がある方
上記の方は聖書ヘブライ語にチャレンジしても良いと思います。
おわりに
当ブログでは聖書および日常的な話し言葉の両方の点からヘブライ語を学んでいきたいと考えています。
ヘブライ語を学習し始めの頃は、全く新しい文字、右から左へ読み進めること、母音がないこと、聞き馴染みのない言葉などなど多くの障害にぶち当たります。
しかしヘブライ語を学び始めるだけで「ユダヤ人の母国語を学ぶ者」という称号(?)が得られます。
「ヘブライ語を話してみてよ」と言われたとして「シャローム。○✖️△⭐︎◆〜〜〜〜」といってみましょう。
「話せてるのか話せてないのかわからない」という無敵の状況になるでしょう。
そう考えると我々人類は無限の言葉を話せますね。
このブログが皆様の学習の役に立ちますように頑張ります!
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