こんにちは!歯科医師のにこです。
今回はオーラルBより斬新な歯ブラシ「クロスアクション コンパクト」をご紹介します。
今回の記事では
・オーラルB 歯ブラシ クロスアクションについて
・クロスアクション(コンパクト)の特徴
・実際の使用感
・海外版と日本版の違い
などについて普段の歯磨きで使うユーザーの立場にたってレビューしました。
参考になれば幸いです。
アングルタイプの歯ブラシ「クロスアクション」
クロスアクションが特徴的なのは普通の歯ブラシと違って角度(アングル)がついているところです。
以前からアングルタイプの歯ブラシは歯垢除去効果が高いことが示されていました。
このアングルタイプの歯ブラシはオーラルB以外では販売されていません。
これまではアングルタイプを入手するには海外から直輸入するしかなかったのですが、2020年10月より日本国内での発売となりました。
電動歯ブラシで知られるOral-Bが、日本で初めて展開する手磨き歯ブラシシリーズが今回の「クロスアクション」です。同ブランドによる調査で「手磨きブラシを使って自分の手で歯磨きをすることへのこだわりがある人」が約30%に上ったことから、日本での発売が決まったそうです。
今回は最も日本人好みと思われるクロスアクション コンパクトにフォーカスして紹介します。
クロスアクション(コンパクト)の特徴
以下にその特徴を記載します。
1、傾斜のついた独自のクロスアクションブラシ
オーラルBの手磨き歯ブラシの特徴は、15度に傾いた独自のクロスアクションブラシです。通常のブラシでは届かない歯と歯のすき間まで、斜めに傾いた特殊なブラシが入り込んで歯垢を除去することが期待されます。
2、ブラシ先端に備わる他の毛よりも長いパワーチップブラシ
他の毛よりも長いパワーチップブラシ(R)を搭載しており、届きにくく磨き残しがちな奥歯の奥まで長いブラシがしっかり届いて歯垢を除去することが期待できます。
3、舌クリーナー付き
ブラシの裏には舌をきれいにするための舌クリーナーが付属されており、口臭の原因となる舌の汚れもケアできます。
使ってみた感じ
特徴的な角度がついたブラシで歯間にアプローチし、パワーチップブラシで奥歯のさらに奥側を回り込むように磨くことができました。
とはいえ歯間ブラシとの併用は必要でした。
毛先の硬さは「やわらかめ」のみですが、使用感としては他メーカーの「ふつう」くらいの硬さに感じました。
海外のクロスアクションとの違い
1、コンパクト化している
日本製の歯ブラシは世界に比べてコンパクトな歯ブラシが流行っています。今回国内で発売となったクロスアクションも日本市場向けにコンパクト化しています。
2、毛先がマイルドになっている
一本一本の毛先が丸められており、毛先の触感がマイルドになってました。毛自体をやわらかくすると歯垢除去効果が低下しますが、毛先を丸めることで歯垢除去効果を維持したまま、歯肉の負担を減らす工夫がされています。
注意と考察
アングルタイプの歯ブラシは、歯垢除去効果が高いことは示されているものの、それが虫歯予防や歯周病予防に繋がったという結果はありません。
結局のところ歯ブラシの性能だけではむし歯や歯周病の予防はできず、食生活や歯質などあらゆる要素からアプローチしなければならないということでしょう。
まとめ
オーラルBが国内向けに新発売した「クロスアクション」は、高い歯垢除去効果を持ち、日本人好みに作られた完成度の高い歯ブラシです。歯ブラシ選びの際の参考にしていただければ幸いです。
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