こんにちは。にこです。
進撃の巨人という日本漫画界の大作がついに幕をおろしました。
今回は私が好きなキャラクター「オニャンコポン」についてご紹介します。
一度聞いたら忘れられないオニャンコポンの由来は「ガーナの神さま」
連載当時、新しくでてきた黒人のキャラクターの名前が「オニャンコポン」だった時、わたしはこう思いました。
「諫山先生、ふざけすぎでしょ!」と
「オニャン」。ねこ?てきな
というのも、1980年代に日本にはおニャン子クラブ(おニャンこクラブ)というアイドルグループがありましたし、猫のことを「ニャンコ」と呼ぶこともあるため、「オニャンコポン」は諌山先生の造語だと感じたからです。
結論から言うと「オニャンコポン」はふざけた名前ではなく、まさにオニャンコポンにふさわしい名前でした。
オニャンコポンはガーナの天空神
オニャンコポン(Onyankopon、偉大な者の意; アカン語: Onyankopɔn)は西アフリカ・ガーナのアシャンティ人に伝わる神であり、天空神である。オニャンコポンは同じくアシャンティ人などに伝わる神ニャメ(英語版) (Nyame) の別名とされることが多いが、オニャンコポンの神としての位置づけには曖昧な部分が多い。アカン語話者の神とされることもある。
wikipediaによるとオニャンコポンはOnyankoponという綴り。なるほど間違いなくオニャンコポンだ。
しかも偉大な者という意味を持ち、「天空神」である。
諌山先生の造語なんてとんでもない!スゴイぞオニャンコポン!
「人は見かけによらない」といいますが、見かけだけでなく “名前でも判断してはいけない” のでしょう。
オニャンコポンは創造神でもあり、ほかに別名もある
オニャンコポンは、ポレポレ(万物の創造者)として世界に満ちている様々な霊たち全てをつくったという。
オニャンコポンには別名で、オトゥムフー(強力な者)、オトマンコマ(永遠の者)、 アナンセ・コクロコ(偉大な賢い蜘蛛)、オニャンコポン・クワメ(土曜部に現れる偉大な者) などがある。
オニャンコポンはまさしく天空神
進撃の巨人のオニャンコポンは「飛行船の操縦士」。
「ハンジさんが繋いでくれたこの飛行艇…最後の望み 俺が必ず基地まで届けてみせる!! 必ずだ!! だから…必ず「地鳴らし」を止めてくれ。何としてでも…」
(原作・133話より引用)
完璧に飛行士としての仕事をまっとうするオニャンコポンはまさしく天空神のイメージそのものでした。
オニャンコポンはまさに創造神
オニャンコポンは島に滞在した3年間で鉄道を作り、貿易の手助けをするなど、エルディアの発展に尽くしてきました。
エルディアにあらたな技術をもたらしたオニャンコポンは、まさに創造神そのものです。
オニャンコポンは神様という概念ももたらした
進撃の巨人の主要キャラの中で唯一肌が黒いオニャンコポンに対して、サシャはこう尋ねます。「ところでオニャンポコン(※原文ママ)は何で肌が黒いのですか?」と。
その時、彼はこう答えます。
「俺達を創った奴はこう考えた。いろんな奴がいた方が面白いってな。巨人になる人間『ユミルの民』も同じさ。俺達は皆求められたから存在する」
(原作・106話より引用)
このように「俺達を創った奴」とはすなわち「神」についても言及しています。
この概念にアルミンが衝撃をうけた姿も印象的です。
オニャンコポンの名台詞、名シーン
ここではオニャンコポンの名台詞、名シーンを紹介していきます。
「俺たちを創った奴はこう考えたんだ。いろんなやつがいた方が面白いってな。」
この台詞はサシャからどうして肌が黒いのか尋ねられた時答えた台詞です。
彼は、マーレに故郷を奪われた小国の出身。そのため、マーレ人以外を認めずに蹂躙するマーレのやり方に強い憤りを感じていました。その対象がたとえ、パラディ島の悪魔「ユミルの民」だとしても、誰も彼らの存在を否定することはできない。
オニャンコポンの思いが読み取れる名言です。
突然無差別に殺されることがどれほど理不尽なことか知ってるはずだろ?!どうしてあんた達がわからないんだ!!」
「安楽死計画」が調査兵団にバレてイェレナと捕まって処刑される時に言った台詞です。
とても考えさせられるセリフです。
「任せてくださいハンジさん!!」
オニャンコポンは、原作104話にて飛行船の操縦士として初登場。敵勢力であるマーレ国に潜入していたエレンを救出するために、ハンジやアルミンなどの調査兵団がやってくるシーンでの出来事でした。
ハンジから「頼んだよ、オニャンコポン」と肩を掴まれると、彼は「任せてくださいハンジさん!」と威勢の良い返事をしていました。
当然、初登場までは「オニャンコポン」という名前を知らなかったので、そもそも本名なのか?という疑惑すら出ていました。
まとめ
かわいらしい名前の響きとは裏腹に、信頼できるクールな男・オニャンコポン。
キャラクターの背景を知れば知るほど奥深さを増す進撃の巨人。すでに最終話を読んだ人はもちろん、単行本最終巻、アニメ最終話を待ち望んでいる人も彼を軸に読み返すと、物語にさらなる深みが増すはずです!
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